海外FXのゼロカットシステムとは
ゼロカットシステムとは、相場の急変動でロスカットされずに証拠金残高がマイナスになってしまった場合に、マイナス分の損失をFX業者が補填してくれる仕組みです。
国内FXでは、証拠金残高がマイナスになってしまった場合は追加証拠金(追証)が発生し、マイナス分の証拠金を入金しなければなりません。
最悪の場合借金になってしまうこともあるのですが、海外FX業者はほとんどがゼロカットシステムを導入しているため追証は発生せず、0円に戻ります。
このゼロカットシステムですが、ただ単にメリットがあるだけではありません。
デメリットもあるので次項で見ていきましょう。
ゼロカットのメリットとデメリット
まずはゼロカットのメリットから見ていきましょう。
ゼロカットシステムのメリット
メリットは以下の2つ。
- ハイレバトレードがしやすい
- 取引におけるプレッシャーが小さい
「追証がなく、マイナスになることがない」ということが既に大きなメリットですが、だからこそ取引におけるプレッシャーが小さく、ハイレバトレードがしやすいというメリットがあります。
プレッシャーが大きいと含み損を抱えたときなど焦ってしまい、正常な判断ができなくなってしまうことがあります。
特に海外FXのハイレバ取引は、少しの値動きが大きな利益や損失になるので精神を保つのが難しくなることがあるでしょう。
そんなときもゼロカットがあることで、「最悪でも借金にはならない」という安心感があり、気楽にトレードすることができます。
FX取引においてメンタルは非常に重要な要素。この点でゼロカットには大きなメリットがあると言えるでしょう。
ゼロカットシステムのデメリット
続いてゼロカットシステムのデメリットを見ていきましょう。
デメリットと言えるのは以下の2つ。
- 気が緩んでしまう
- ゼロカットの危険性
1つはメリットの裏返しですが、ゼロカットシステムがあることで安心しすぎてしまい、気が緩んでしまう可能性があることです。
ゼロカットシステムがあるとは言え、FX取引は元金を失う可能性が常にあるということを忘れなよう注意してください。
もう1つのゼロカットの危険性についてですが、これは簡単に言うとFX会社が倒産する可能性があるということです。
かつてスイスフランショックが起きた際に、トレーダーの損失を補填しきれなくなったFX業者が倒産してしまったことがありました。
海外FX業者が倒産すると、最悪の場合資金が返ってこないこともあるでしょう。
逆にスイスフランショックほどのことがない限りは、倒産する可能性は高くはありませんが、損失補填のない国内FX業者に比べると不安があるのは確かです。
必要以上に怖がることはありませんが、ゼロカットがメリットだけではないということを覚えておいてください。
海外FX業者ごとのゼロカットのタイミング
ゼロカットが発動されるタイミングは海外FX業者ごとに異なります。
主な海外FX業者のタイミングは以下の表の通りです。
| 海外FX業者 | タイミング |
| GEMFOREX | 決済後1時間以内 |
| is6com | 2時間に1回ゼロカット処理 |
| XM | 追加入金時 |
| TICKMILL | 決済後、申請をすると適用 |
| AXIORY | 24時間以内にマイナス分を取り消し |
| Titan FX | 決済後、申請をすると適用 |
| FBS | 決済後1~3秒で適用 |
表を見ると分かる通り、ゼロカットのタイミングはFX会社によって違います。
自動でゼロカット処理がされる場合もあれば、申請が必要な場合もあるのです。
また、自動で処理される会社でもシステムの不具合等で処理されないことがあります。
その場合は、カスタマーサポートに連絡をしてください。
続いて、なぜ国内FXにゼロカットシステムがないのかを解説していきます。
なぜ国内FXにはゼロカットシステムがないのか
海外FXにはゼロカットシステムがありますが、国内FXにはありません。
なぜないのでしょうか。
それは、国内FXの場合は金融商品取引法で損失補填をしてはいけないと定められているためです。
(禁止行為)
運用財産の運用として行った取引により生じた権利者の損失の全部若しくは一部を補填し、又は運用財産の運用として行った取引により生じた権利者の利益に追加するため、当該権利者又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させること
参照:金融庁公式サイト
ゼロカットシステムは顧客の損失補填。これが認められていると、資金力の強い会社とそうではない会社でサービスにかなり差が出てしまいます。
そして市場が資金力の強い会社に独占されてしまうため日本の金融庁は禁止にしているのです。
まとめ
今回は海外FXのゼロカットについて解説してきました。
海外FXには、国内FXの大きな欠点とも言える追証がなく自己資金以上の損失を被ることはありません。
どちらが安全な投資なのかは火を見るよりも明らかですね。
ただ、海外FXも追証はないとは言えゼロカットを食らっている時点で証拠金が全てなくなっているということなので注意が必要なのは変わりません。
リスクヘッジは充分にして取引していきましょう。